ツイッターのトレンドに、不吉な文字列が出現しました。
「え!?第三次世界大戦!?」「怖い!」
平和におせちを食べている中、予想外の文字列に不安になった人も多いでしょう。
ツイッターで検索してみると、ツイッタラー達の反応は次の2通りに別れてました。
①第三次世界大戦のネタツイをする人
②平和ボケする日本人を批判する人
いつも通りのツイッターランドですね笑
実際のところ、第三次世界大戦が起きる可能性は何%でしょうか?
そもそも、なぜ第三次世界大戦が危惧されているんでしょうか?
要点だけさくっとみていきましょう!
Contents
【わかりやすく】第三次世界大戦 イランとアメリカが戦争する?ソレイマニって誰?トランプ達のツイートを翻訳して紹介した
イランの大切な人が殺された
「第三次世界大戦が起こるのでは!?」
という懸念が上がったきっかけは、イランの大切な人が殺されたことです。
亡くなったのはこの人です↓
名前は、ソレイマニさんです。
服装からもわかるように、軍に関係する人です。
正確には、革命防衛隊クッズ部隊という部隊の司令官です。
彼はイランの中でとても重要な人物で、国民的英雄とも呼ばれていました。
そんな重要な人物、一体誰に殺されてしまったのでしょうか?
殺したのはアメリカだった
ソレイマニを殺したのはアメリカです。
正確には、トランプ大統領の指示で殺されました。
2020年1月2日の夜、イラクの空港で空爆して、ソレイマニを殺しました。
イラク、イランというと馴染みのない人も多いかもしれません。
イラク、イランは中東と呼ばれるエリアに位置する国です。
約10年前にアラブの春があったエリアですね。
空爆のあった空港の位置は下の地図を参考にしてください。
イランがアメリカにブチ切れる
イランにとってみれば、自分の大切な人(ソレイマニ)を殺されたわけです。
これに対してイランはどう反応しているのでしょうか?
イランの偉い人たちのコメントをみていきましょう。
ラバンチ国連大使という人は、CNNのインタビューで「絶対に報復する」と発言しています。
かなり怒っている様子ですね!
また、別の偉い人(ジャヴァード・ザリーフ外務大臣)は以下のようにツイートしました。
The US’ act of international terrorism, targeting & assassinating General Soleimani—THE most effective force fighting Daesh (ISIS), Al Nusrah, Al Qaeda et al—is extremely dangerous & a foolish escalation.
The US bears responsibility for all consequences of its rogue adventurism.
— Javad Zarif (@JZarif) January 3, 2020
これを私が翻訳したのがこちらです↓
アメリカの国際的なテロ行為、つまりソレイマニ司令官を標的として暗殺したこと___このソレイマニはISISやアルヌスラ、アルカイダなどに軍事的に対抗できる最も有効な人物だった___は極めて危険で愚かな行為だ。
アメリカは、自身の悪党な冒険主義によって生じた全ての責任を負うことになる。
重要な点は二つです。
一つは、アメリカによるソレイマニ殺害を「国際的なテロ行為」として糾弾したこと。
もう一つは、「アメリカは責任を負う」と述べたこと。
いずれにせよ、イランが自分の大切な人を殺されてアメリカにブチ切れてることが伝わってきますね。
トランプはなぜソレイマニを殺したのか?
イランの反応はわかりましたが、一方でトランプは何と言っているのでしょうか?
ソレイマニを殺した張本人のツイートがこちらです↓
General Qassem Soleimani has killed or badly wounded thousands of Americans over an extended period of time, and was plotting to kill many more…but got caught! He was directly and indirectly responsible for the death of millions of people, including the recent large number….
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) January 3, 2020
….of PROTESTERS killed in Iran itself. While Iran will never be able to properly admit it, Soleimani was both hated and feared within the country. They are not nearly as saddened as the leaders will let the outside world believe. He should have been taken out many years ago!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) January 3, 2020
長いので、私が要点だけ翻訳したのがこちら↓
という感じです。
トランプはあくまで、
「ソレイマニはたくさんの人を殺してきた悪者だから殺して当然!」
というスタンスですね。
CNNによれば、トランプは以下のようにも発言しています。
“to stop a war, not to start one”
つまり、
ソレイマニの殺害は「戦争を始めるためではなく、むしろ戦争を止めるため」に行った
ということです。
では、ここで出てきた「戦争」について、もう少しみていきましょう。
第三次世界大戦って本当に起こるの?
起こる派の意見
上で見てきたように、トランプがソレイマニを殺害したことで、アメリカとイランの仲が悪くなりました。
しかし、アメリカとイランの仲が悪いのは、いまに始まったことではありません。
積もり積もったいざこざがあるわけです。
「第三次世界大戦が起きる!」と主張する人たちの中には、今回のソレイマニ殺害によって一気に積もり積もったものが爆発すると考えている人もいます。
コップに水がすれすれまで入った状態で、水が一気にこぼれ落ちる最後の一滴だと考えているんですね。
ツイッターの世界的なトレンドを見ても、多くの国で「#Iran」(イラン)、「#WWIII」や「#worldwar3」(第三次世界大戦)がトップを飾りました。
世界中の注目を集めるくらい、重要な出来事なのは間違い無いですね。
起きない派の意見
一方で、「第三次世界大戦は起きない」と主張する人も多いです。
私たちとしては、こちら側の意見を信じたいですよね!
いろいろな意見がありますが、例えば
「大統領選挙を控えているから第三次世界大戦は起きない」
というものがあります。
どういうことでしょうか?
戦争になれば、多くのアメリカ国民が死んでしまいます。
自分の家族や友人が殺されてしまうわけですね。
すると、戦争を起こした張本人(トランプ大統領)に対する憎しみが溜まっていきますね。
もしトランプが戦争を起こしてしまえば、大統領選挙の時に不利になるでしょう。
したがって、トランプは戦争しない方向に持っていくでしょう、という意見です。
あるいは、「世界大戦が起きるときには、もっとじわじわと始まっていくものだ」と主張する人もいます。
つまり、すぐには始まらないけれどこの先どうなるかは分からないというものです。
今後も目が離せないこの問題。
私たちも、しっかりと向き合っていく必要がありますね。
現代史に興味を持った人にオススメの本
池上彰さんの本で現代史を学ぼう!
世界では毎日いろんなことが起こっています。
大半のことは「私には関係ないから」と済ませることができるかもしれません。
しかし、今回のニュースのように戦争のきっかけになる出来事もあります。
そういう時、「私には関係ないから」では済まされません。
とはいえ、ニュースを理解するのは難しいですよね。
その原因は、現代史についての理解が不足していることにあります。
現代史を学べば、今まで興味をもてなかったニュースが手に取るように理解できます。
現代史の入門書としてオススメなのが、池上彰さんのこちらの本です↓
私も読みましたが、本当にわかりやすく説明されています。
さすがは池上さんです。
Kindle版(電子書籍)もあって、628円と非常に安いです。
ぜひこの機会に現代史を学んでみてはいかがでしょうか?
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