【印象派】コートールド美術館展がおすすめ!感想、見どころ、混雑状況まとめ

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美術館への挑戦(西洋美術史)
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今回は、コートールド美術館展の感想を語ります!

具体的には、

  • コートールド美術館展の感想
  • コートールド美術館展の見どころ
  • 混雑状況

について語ります。

 

えま
えま
印象派の美術展ですね!

 

コートールド美術館展に行こうか迷っている人、

コートールド美術館展の混雑状況が知りたい人、

遠すぎてコートールド美術館展に行くのが難しい人、

など多くの人に楽しんでもらえる記事になっていると思います!

 

美術館初心者の方々にもわかりやすく丁寧に説明させていただきます。

この記事を最後まで読んでもらえると、本展の満足度が10倍くらいにはなると思います!

 

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【印象派】コートールド美術館展がおすすめ!感想、見どころ、混雑状況まとめ

【印象派】コートールド美術館展がおすすめ!概要は?

コートールド美術館展は、現在上野で開催中の美術展です。

上野にはたくさんの美術館がありますが、コートールド美術館展が開催されているのは東京都美術館です。

東京都美術館は、JR上野駅を上野公園口で降りて、そのままずっとまっすぐ進んでいくと奥に見えてきます。

上野の他の美術館と比べると、やや遠いので注意してください。

赤レンガの建物が目印です!

 

このように大きなポスターも貼ってあります。

 

今回の美術展の正式名称は

コートールド美術館展 魅惑の印象派

です。

その名の通り、印象派の絵画が多く飾られています。

印象派は日本の美術好きの間では人気のジャンルだと思います。

 

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コートールド美術館展、平日の14時に行きましたが、まぁまぁ混んでました

コートールド美術館展の混雑状況が気になる人も多いでしょう。

 

展示期間は2019年9月10日(火)~12月15日(日)です。

一般に、展示期間の後半になるにつれて混んでくると言われていますね。

これは、テレビなどで紹介されたり口コミで宣伝されたりすることが原因でしょう。

また、時間帯によっても混雑状況は変わってきます。

当然ですが、平日なら比較的空いています。

ジャパナードが行ったのは11月のはじめ、平日の14時でした。

空いてるだろうな、と思って足を運んだのですが、思いの外混んでいました。

 

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コートールド美術館展の料金は?

公式サイトによれば、コートールド美術館展の料金は以下のようになっています。

上野の美術館の料金としては平均的な値段だと思います。

前売り券の方が、当日券よりも200円安いですね。

これは大抵の美術展がそうです。

あらかじめ行くことが決まっていれば、前売り券を買う方がいいでしょう。

 

ちなみに私ジャパナードは心配性なので、「行けなかった時が怖い」という理由で当日券しか買いません笑

 

補足:キャンパスメンバーズについて

多くの大学は、キャンパスメンバーズに入っています。

その大学の学生証があれば、いくつかの美術館でキャンパスメンバーズの割引を受けられます。

ところが、東京都美術館はキャンパスメンバーズに入っていないので、割引が受けられません!

普段他の美術館を利用している大学生は、注意してください。

 

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コートールド美術館展 感想、見どころは?

コートールドは「人の名前」です!

本展覧会の名前は、なんども繰り返してきたように、コートールド美術館展です。

さて、「コートールド」の意味はいったいなんでしょうか?

 

本展覧会の正式名称は

コートールド美術館展 魅惑の印象派

です。英語表記だと、

Masterpieces of Impressionism: The Courtauld Collection

になります。

それぞれの単語の意味は、

Masterpieces: 傑作(-s複数形)
Impressionism: 印象派
Courtauld: コートールド(人の名前)
Collection: 収集

です。

つまりこの美術展は、

コートールドという人物が収集していた、印象派に属する傑作

の展示をするものだとわかります。

 

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いやそもそも印象派ってなに?→ファイルに貼られたラベルみたいなもの

印象派、という言葉はみなさん一度は聞いたことがあると思います。

ですが、ちゃんと説明できる人は少ないのではないでしょうか?

 

印象派って一体なんでしょうか?

以下の説明を読んでもらえると、本展の満足度が10倍くらいにはなると思います。

 

私ジャパナードは、印象派という言葉を中学校の美術の授業で習いました。

当時の美術の先生はこんなことを言ってました。

「印象派という名前は蔑称で、この絵を『印象・日の出』と名付けたのが名前の由来です」

そういって見せてくれた絵がこちらです↓

クロード・モネ《印象・日の出》1872年

モネといえば名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

モネは、印象派の中でもかなり重要な画家です。

そしてこの「印象・日の出」は美術史の上では非常に重要な作品です。

何と言っても、「印象派」という名前の由来になった作品ですからね。

 

西洋美術にはいっぱい名画があります。

これを十把一絡げに見ていても、あまりよくわかりません。

そこで、似たような特徴をもつ作品を一つのグループに入れよう、という発想が出てきます。

例えるなら、たくさん散らばった書類をファイルに保存していくのと同じです。

その際、ファイルには名前を書いたラベルを貼りたいですよね。

「印象派」は、モネをはじめとする画家たちの作品が入ったファイルに貼られたラベルの名前なのです。

 

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印象派の特徴は筆触分割

では、印象派というファイルに入った作品たちは、どのような特徴を共通してもっているのでしょうか?

最も重要なのは、筆触分割です。

「筆触分割」とは、「筆の触感を分割して表現する」という技法です。

簡単にいえば、

「ペンキ塗りのように一つの色をべたーっと塗っていくのではなく、

微妙に色の違う細かい区間に分割するように塗っていく」

という技法です。

例えば、先ほどの《印象・日の出》を拡大してみてみましょう。

日の出の下の部分はこんな感じになってますね。

水面に映る夕日の赤色が、微妙に色の異なる赤で分割されています。

これが筆触分割です。

印象派の絵を見るときは、色が分割される筆のタッチに注目するととても楽しいです。

これは実際に美術館に足を運ぶことでよりはっきりとわかります。

最近はインターネットでググればすぐに絵をみられる時代になりました。

しかし、絵の具がキャンバスの上で物質としてどう振舞っているかについては、実際に足を運んで色々な角度から眺めることで、よりはっきりと体感できるものです。

ぜひ体感してみてください。

(印象派について詳しく説明するとめちゃくちゃ長くなるので、別の記事でまた詳しく説明する予定です。)

 

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印象派、注目すべき画家と作品

先ほど述べたように、本展はコートールドが収集していた作品の美術展です。

したがって、彼の趣味嗜好が色濃く反映された展示になっています。

印象派の作品が多いですね。

以下では、有名なものを中心として、注目すべき作品をいくつか見ていきましょう。

 

エドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年

これはコートールド美術館展のポスターにも使われている作品ですね。

かなり有名な絵画と言えるでしょう。

どれくらい有名かというと、別の分野の教科書にも出てくるくらい有名です。

例えばこちらは物理の有名な教科書の練習問題です。

Hecht “Optics”より引用

 

練習問題5.50の問題文は以下のようになっています。(訳:ジャパナード)

「マネの絵画 フォリー=ベルジェールのバー (図P5.50)は大きな平面の鏡の前に立つ少女を描いている。この平面鏡に反射されるのは、彼女の背中とイブニングドレスに身を包んだ男であり、二人は会話をしているようだ。見る人に、男が立っているべき場所に立っているかのような不可思議な気持ちを与えることがマネの意図だったのだろうと思われる。幾何光学の法則からみて、どこが不合理だろうか?」

ちなみに、この練習問題に答えはついていません。

(大学以上の物理の教科書ではよくあることです。)

みなさんも、この絵のどこがおかしいのか考えてみてください。

コートールド展では、この絵の前に描かれていた別の構図の下絵もみれます。

それと比較すると、物理的には間違っているにせよ、この絵の構図がいかに美しいかがはっきりと体感できました。

三角形の構図が本当に印象的で美しい絵画ですよね。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《桟敷席》1874年

こちらも有名な絵ですね。
少なくとも、ルノワールという画家の名前は一度は聞いたことがある人が多いでしょう。
喫茶店の名前にもなってますしね笑

さて、タイトルの桟敷席は「さじきせき」と読みます。
めっちゃいい席、という意味です。
当時、若い男女は洗練されたファッションを身につけてこういう場所へ赴いていたようです。
本展覧会では、そのためのファッション雑誌なんかも展示されていて面白かったです。
異性の目線を気にするあまり、痛い行動にでる人たちの「あるある集」も展示されていました。
今でもこういう風刺はよくありますよね笑
時代はいつになっても人間って変わらないんだな、という発見ができるのは西洋美術の醍醐味です。

ポール・セザンヌ《カード遊びをする人々》1892-96年頃
これはかなり有名な絵画です。
セザンヌといえば「りんご」でしょうか。
こちらは静物画ではなく、二人の人物が向かい合う構図になっていますね。
中央に置かれたびんを軸として、左右で非対称性が表現されています。
例えば、
右の男・・・帽子がに反っている、明るい服、手に持っているカードは黒い、タバコ無し
左の男・・・帽子がに反っている、暗い服、手に持っているカードは白い、タバコ有り
など、正反対ですね。
ポール・ゴーガン《ネヴァーモア》1897年

ゴーガン(ゴーギャン)といえば、ゴッホと同居したはいいけど、喧嘩してゴッホが耳を切り落とした事件が有名ですね。

ボストン美術館に所蔵されている《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》が代表作でしょう。
タヒチに行った際、現地の原始的な生活様式を、産業革命の波に飲み込まれていく祖国と対比させながら眺めていた画家です。
本作《ネヴァーモア》に描かれているのも、タヒチの原始的な生活様式を思わせる肌の黒っぽい女性です。
どことなくけだるい感じ、暗い官能的な感じがします。
サイードが指摘したオリエンタリズムに近いものを感じました。

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