先日のブログで紹介したように、
オーストラリアでは大規模な森林火災が発生し多くの犠牲が出ています。
死者は25名にのぼり、さらに4億8千万もの動物たち(哺乳類や鳥など)が命を落としたと推定されています。
Australia. Me and my families thoughts and prayers are with all those effected by these horrific fires & with the incredible humans in the fire department & in the public who are helping to save lives and homes. This is a climate crisis and everyone knows it!!!! pic.twitter.com/JDKsPMQXTU
— Sam Smith (@samsmith) January 7, 2020
どこよりもわかりやすく、ざっくりまとめてお届けいたします!
Contents
【海外ニュースまとめ】オーストラリア森林火災の現在は?コアラなどの動物が死亡……環境問題、グレタさんとの関係
被害状況まとめ
まずは、オーストラリア森林火災の被害状況をまとめます。
こちらの海外メディアによれば、死者は25名にのぼります。
さらに、4億8千万もの動物たち(哺乳類や鳥など)が命を落としたと海外メディアが報じています。
これは、シドニー大学の研究者による推定値です。
想像を絶する値ですね……。
日本の人口が1億3千万人ですから、その3〜4倍もの命が失われたことになります。
同じ生き物として、目を覆いたくなる数字です。
もっと詳しくはこちら
オーストラリア国民、政府に怒る:「おい政府なんとかしろ!」
以下、CNNのツイートです。
Thousands of activists marched in several major cities across Australia on Friday, calling on the government to act on the climate crisis and do more to stop the bushfires that continue to ravage large swathes of the country. https://t.co/7MDI2ggv5x
— CNN (@CNN) January 11, 2020
これを私がざっくり翻訳したのが以下です。
「環境問題に取り組め!」「森林火災をなんとかしろ!」
と政府に怒った
ニュースの背景1:環境問題と森林火災の関連性が指摘されていている
「え、なんで環境問題が関係あるの?」
と思われた方も多いかもしれません。
実は、オーストラリア森林火災の原因として、環境問題があげられています。
オーストラリア気象局によれば、オーストラリアの平均気温はここ3ヶ月で前例がないほど上昇しています。
このことに加え、強風が吹いていることなどが合わさり、火災の規模が大きくなったと報道する海外メディアもいます。
そもそもオーストラリアは、森林火災が多いことで有名な国です。
今回に限らず、今までにも森林火災の被害がニュースで報じられてきました。
しかし、今回の火災は今までよりも被害が大きいのです。
自然界の現象ですから、本当の原因は誰もわかりません。
しかし、異常気象が全く無関係だと主張することは難しいでしょう。
したがって、世論への影響が大きかったと考えられます。
ニュースの背景2:グレタ・トゥーンベリさんの影響
異常気象といえば、あの17歳の少女を思い出す人も多いでしょう。
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんです。
国連が報じたように、グレタさんは昨年9月、環境問題に関して国連で演説して話題になりましたね。
環境への配慮から飛行機には乗らないという信念を持っており、ヨットで大西洋を横断したこともキャッチーでした。
さらに、海外ニュースで報じられたように、スペインのマドリードで開催されたCOP25でも発言しました。
私の友達がちょうどこの時期にマドリード旅行をしたのですが、街中でデモ活動が行われて大変だったそうです。
グレタさんの影響もあって、世界各地では若い層を中心に環境問題への関心が高まっています。
オーストラリアの森林火災がそれに拍車をかけたと言えるでしょう。
オーストラリア首相「ごめんなさい」「これからはちゃんと対応します」
以下、CNNのツイートです。
Australia’s beleaguered prime minister, Scott Morrison, has admitted there were things he “could have handled much better” in the bushfire crisis and will propose a royal commission into the disaster https://t.co/TrFmmZxonQ
— CNN (@CNN) January 13, 2020
これを私がざっくり翻訳したのが以下です。
さらに「これからはちゃんと対応するよ」と言った
こちらが、そのオーストラリアの偉い人、スコット・モリトンさんです。
彼は国民から非常に強い批判を受け、今回の発言に至ったといえます。
王立委員会を設置し、政府が被害者をどう支援していくか検討するとしています。
では、「王立委員会」とはなんでしょうか?
ニュースの背景:王立委員会とは?
王立委員会は英語の「Royal Commission」を訳したものです。
ここでは、いわゆる「調査委員会」のような組織を意味しています。
もう少し詳しく説明しますね。
オーストラリアは、「イギリス連邦」というグループに所属しています。
「イギリス連邦」は、イギリスなどいくつかの国が所属する世界的なグループ(国家連合)のことです。
歴史を振り返ればわかるように、イギリスはめちゃくちゃ強かった時期がありました。
主に産業革命以降、イギリス(大英帝国)が多くの国を植民地にしていきましたよね。
オーストラリアもその一つです。
そういう理由で、オーストラリアは、「イギリス連邦」というグループに所属しています。
王立委員会は、イギリス連邦に属する国が、重要な問題に対処するために設置する調査委員会のことです。
要するに、オーストラリア首相は「ちゃんと政府として向き合うよ」という意思表示のために、調査委員会の設置を宣言したわけですね。
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