みなさんは、七草粥を食べたことありますか?
七草粥といえば、何となく「春の七草を使ったおかゆだよね」というイメージはあると思います。
ところで、「春の七草」を全部いえますか?
あるいは、七草粥っていつ食べるんでしょうか?
そもそも、何で七草粥を食べる文化があるんでしょうか?その歴史は?
……というわけで、知っているようで知らない七草粥について解説していきます!
サクッと教養を深めていきましょう!
Contents
【簡単に】七草粥とは何?いつ食べる?材料は?覚え方は?歴史は?中国との関係は?
七草粥は春の七草を使ったおかゆ
七草粥は、「春の七草を使ったおかゆ」です。
要するに草を入れたおかゆなので、見た目はこんな感じになります。
本当に、ただただ草が入ったおかゆですね笑
最近は「インスタ映え」なんかが重要視される時代ですが、七草粥はその点では実力不足に思われます。
あまりにも緑しかないので、補色の赤とか入れたくなりますね。
春の七草はリズムに乗せて覚えられる
七草粥に入っているのは「春の七草」です。
名前の通り、7種類の草です。
小学校なんかで覚えされられた人もいるかもしれません。
7種類の草は、こんな見た目をしています。
もう本当に、ただただ草ですよね笑
それぞれの名称を列挙すると以下のようになります。
こういう知識って、さっと言えるとちょっとかっこいいですよね。
七草粥は1月7日に食べる
七草粥は、1月7日に食べるのが風習です。
「七」草の「7」と同じで覚えやすいですね。
ちょうどお正月が終わった頃(関東では松の内が終わった頃)に食べるんですね。
「春の七草」というくらいだから、もっと「春」の時期に食べるんじゃないかと思った人もいるかもしれません。
我々の感覚からすると「春」といえば4月とか5月を思い浮かべますね。
しかし、昔は1年をきっちり4等分して、
1~3月を春、4~6月を夏、7~9月を秋、10~12月を冬
としていました。
なので、春の七草というのは我々にとって「冬」に当たる1月に活躍する草なんですね。
さて、七草粥の基礎知識を整理したところで、その歴史に踏み込んでみましょう。
日本の文化は中国から流入してきたものが多い
いきなりですが、日本の文化の中には中国から流入してきたものが非常に多いです。
私たちが普段使っている漢字だって、元はと言えば中国から流入してきたものですよね。
また、以前ブログで紹介したように、お月見だって元々は中国から流入してきた文化です。
当時の中国(※名前はまだ中国ではなかった)がいかに強かったかを傍証していますね。
さて、今回の七草粥も、実は中国から流入してきた文化のひとつなんです。
といっても、そっくりそのままパクったわけではなく、日本に元々あった文化と融合する形で根付いていきました。
これは日本文化の特徴だという指摘も多いですよね。
そっくりそのまま海外からの文化をパクるのではなく、日本風にアレンジされて定着する。
とても誇るべきことだと思います。
では、七草粥はどのように日本で定着していったのでしょうか?
中国から流入された文化が、日本の文化と混ざり合った
昔の日本には元々、「若菜摘み」という風習がありました。
これは文字通り「若菜」すなわち、春になって芽を出し始めた草を摘むということです。
何と、あの「枕草子」や「万葉集」などにも出てくる伝統的な風習です。
一方で、中国には「七種菜羹(しちしゅのさいこう)」という風習がありました。
羹は「あつもの」とも読み、「(肉や野菜などを)煮た熱い汁物」という意味です。
ことわざでも、「羮に懲りて膾を吹く」というのがありますよね。
「菜羹」は「野菜の汁物」という意味です。
つまり、「七種菜羹」とは「七種類の野菜の汁物」という意味があるんですね。
中国では旧暦の1月7日に、この「七種菜羹」を食べて無病息災を願うという風習がありました。
この風習が日本に流入したのが、春の七草を用いた「七草粥」というわけなんですね!
ちなみに、中国版の「七種菜羹」の中身は「包括豌豆、芹菜、菠菜、生菜、蘿蔔、筍芹和芥蘭,把七菜」です。
また、マレーシアやシンガポールに住んでいる華人(中国人)の間では草の代わりに魚を用いた七草粥が食べられている地域もあるらしいです。
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