貧困とはなんでしょうか?
日本における貧困の定義はどうなっているのでしょうか?
コロナ禍で収入が激減したり、職を失った人がたくさんいます。
その結果、「貧困」という言葉が身近に感じられるようになった人も多いのではないでしょうか。
本記事では、「貧困」という言葉の定義をご紹介しながら、
その背後に隠された問題について考えていきます。
Contents
貧困とは何か?世界の貧困問題は?日本での定義は?貧困層、貧困家庭の年収は?絶対的貧困と相対的貧困とは?貧困をなくそう
貧困とは何か?
貧困とはなんでしょうか?
貧困というと漠然としたイメージが沸きますが、
ここではもう少し具体的に考えてみましょう。
まず、「貧困」という漢字を分解してみましょう。
「貧しくて」「困っている」という意味ですね。
つまり、これは個人の「感情」の問題だと言えます。
だとすると、仮に
・1日の食費が300円未満だとしても、
・年収が100万円だとしても、
その本人が「困っていない」と感じてさえいれば、
貧困ではない
ということになるのでしょうか?
これは非常に難しい問題です。
さて、考えを深めるために、
日本における貧困の定義についてご紹介します。
日本における貧困の定義は?〜絶対的貧困と相対的貧困〜
さて、日本における「貧困」の定義をみてみましょう。
実は、貧困には2種類があります。
それは、
・絶対的貧困
・相対的貧困
の2つです。
絶対的貧困とは、
ある水準以下の暮らしを強いられている状態
を指す言葉です。
一方で、相対的貧困とは、
その人が暮らしている集団の中で、
平均的な暮らしをしている他人よりも貧しい、
という状態を表します。
「その人が暮らしている集団」というのは、
「日本人全体という集団」のことだと思っていただいて構いません。
では、この2つの貧困が具体的には
どのような意味を持っているのか、
詳しくみていきましょう。
絶対的貧困とは?日本における貧困の定義①
では、まず「絶対的貧困」の定義からみていきましょう。
絶対的貧困とは、
ある水準以下の暮らしを強いられている状態
を指す言葉です。
「最低限の食べ物」や
「最低限の生活に必要なもの(トイレットペーパーなど)」
などを買うことができるだけの収入を得られていない場合、
本人がその生活に満足していたとしても、
絶対的貧困の定義に当てはまります。
つまり、これは感情の問題ではなく、
客観的な指標だといえます。
「私は貧乏だ」
「お金がなくて生活が苦しい」
などという人は日本にたくさんいますが、
絶対的貧困に陥っている人の割合は、
他の国に比べれば圧倒的に少ない、
というのが日本の特徴です。
それは、生活保護などの制度が充実しているために、
本当に餓死しそうになった場合は、
国からお金をもらえる(ことになっている)などの理由があります。
しかし、「絶対的貧困」に当てはまらないとしても、
生活が苦しいのには変わりありません。
「他の国ではもっと貧しい人もいるんだぞ」と言われたところで、
目の前の生活はやはり貧しく感じてしまうものです。
相対的貧困とは?日本における貧困の定義②
相対的貧困という概念もあります。
これは、その人が暮らしている集団の中で、
平均的な暮らしをしている他人よりも貧しい、
という状態を表します。
つまり、これはその集団の中で
比較的(相対的に)貧しい、という意味です。
日本における定義では、
世帯年収が中央値の半分未満
という定義です。
中央値とは、日本人を収入が低い人から順に並べていった時、
ちょうど真ん中に立っている人の年収をさす言葉です。
例えば、
日本の世帯が100世帯ちょうどだとすると、
50番目にお金持ちな家が1年間に稼ぐお金のことです。
少しわかりにくいかもしれませんが、
具体的には、420~430万円が世帯年収の中央値です。
(参考文献:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa18/dl/03.pdf)
420~430万円の半分は、
210~215万円ですね。
したがって、相対的貧困の世帯は、
世帯年収が210~215万円の世帯である、
ということができます。
要するに、日本の平均的な収入(420~430万円)に比べたときに、
相対的に低い収入しか得ていない状態、
これを相対的貧困というわけです。
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